新規契約を例に、従量課金データを登録する手順について説明します。
- 新規契約の手順に従い、「商談」または「販売」の登録から「見積明細」で品目・サービスの選択画面を表示する手順まで進めます。
・「見積登録(LWC)」画面を使用する場合
新規契約(LWC)「見積明細を設定する(新規契約・LWC)」の手順1まで進めます。
・「見積条件登録画面」を使用する場合
新規契約(VF)「見積を登録する(新規契約・VF)」の手順4まで進めます。 - 「見積登録(LWC)」画面の場合は、「構成表・品目サービス選択」画面で品目・サービスを選択します。
明細に追加する品目・サービスにチェックを付け、[明細へ追加]ボタンをクリックします。
ここでは例として、種別 =「サービス」で検索し、次のようにチェックを付け、[明細へ追加]ボタンをクリックします。
「見積条件登録画面」の場合は、「品目・サービス検索画面」で同様に選択します。
参照:詳細は、補足:子画面について(VF)「品目・サービス検索画面(VF)」を参照してください。
注意(1) 従量課金用の品目・サービスを明細に追加する場合は、必ず「品目・サービスマスタ」から引用してください。
行追加等で手入力した明細には、以降の従量課金設定ができないためです。 - 元の画面に戻ります。選択した品目サービスが明細に追加されていることを確認します。
◆「見積登録(LWC)」画面の場合:明細行で[▼]>[従量課金設定]をクリックします。
手順4をスキップし、手順5に進んでください。
◆「見積条件登録画面」の場合:明細行を右にスクロールします。
そのまま手順4に進んでください。 - 「売上サイクル」「請求サイクル」が「従量課金」の品目・サービスの場合は、「契約単価」の設定が必須となるため、[従量課金設定]ボタンが表示されます。
[従量課金設定]ボタンをクリックします。 - 「従量登録」画面が表示されます。「契約単価」(画面上)を設定し、[反映]ボタンをクリックします。
ここでは例として、次のように「契約数量別単価」(画面下)も設定し、[反映]ボタンをクリックします。
参照:各項目の説明については、その他の機能:従量課金機能「複数の契約単価を設定する」を参照してください。
注意(2) 「ソアスク設定」画面 > セクション「カスタム設定」> サブセクション「16. 契約単価の編集設定」>「編集を許可する」のチェックを外すと、単価の編集ができなくなります(設定内容の確認のみ可能)。
- 単価の編集ができなくなる代わりに、「単価マスタ」から単価区分 =「販売単価」の単価が「契約単価」に設定されます。「数量別単価マスタ」が登録されている場合は、その数量ごとの単価も「契約数量別単価」に設定されます。
 - 単価区分 =「販売単価」の「単価マスタ」が登録されていることが前提となるため、登録されていない状態で「従量登録」画面を開こうとするとエラーとなります。
 
参照:「ソアスク設定」画面については、「ソアスク セットアップガイド」を参照してください。
Point(1) 「契約単価」「契約数量別単価」の関係性は、「単価マスタ」「数量別単価マスタ」と同様です。
特に「契約数量別単価」の設定方法は「数量別単価マスタ」と同じため、参考にしてください。
「従量課金種別」が「階段」の場合のみ、単価ではなく金額を設定するため、下の行に行くほど高い値を設定します。参照:「単価マスタ」「数量別単価マスタ」については、「ソアスク セットアップガイド」を参照してください。
「固定利用枠の有無」「固定利用枠の利用サイクル」は、定額+従量(定額従量制)に使用します。
参照:定額+従量(定額従量制)については、次の記事を参照してください。
その他の機能:従量課金機能「定額+従量(定額従量制)について」「契約数量別単価」から従量課金の金額を算出する方法は、「従量」「変動」「階段」の3種類あります。
「従量課金種別」で「従量」「変動」「階段」のいずれかを選択します(ブランクも「従量」と同じ扱いです)。- 「従量」を選択した場合
数量に該当する単価×数量=金額 となります。
上記画面の例では、数量=50,000のとき、99×50,000=4,950,000 となります。
 - 「変動」を選択した場合
数量が1行目最大数量以下の場合は、「従量」と同じ算出方法となります。
1行目最大数量より多く、かつ2行目最大数量以下の場合は、1行目単価×1行目最大数量+2行目単価×(数量-1行目最大数量)といった形で1行ずつ「該当単価×該当数量」を積み上げていく算出方法となります。
上記画面の例では、数量=50,000のとき、100×10,000+99×40,000=4,960,000 となります。
 - 「階段」を選択した場合
単価ではなく金額を設定します。ここでは例として、クラウドストレージサービスの料金で説明します。
① 使用量 = 0.00 GB ~ 9.99 GB > 金額 ¥ 500
② 使用量 = 10.00 GB ~ 49.99 GB > 金額 ¥ 1,000
③ 使用量 = 50.00 GB ~ 99.99 GB > 金額 ¥ 2,000
上記のように、使用量が増えるごとに段階的に金額が上がる料金体系が「階段」です。
「階段」を選択すると、画面下の「数量別単価」が「階段別金額」に変更され、「単価」も「金額」に変更されます。
「階段別金額」では、1行目の「最小数量」に「0」を設定することができます。
別の「従量課金種別」から変更した場合は、「最小数量」「最大数量」はそのままですが、「単価」の値はクリアされます。
 
1つの品目・サービス(従量課金サービス)に、複数の「契約単価」を設定することができます。
参照:詳細は、その他の機能:従量課金機能「複数の契約単価を設定する」を参照してください。 - 単価の編集ができなくなる代わりに、「単価マスタ」から単価区分 =「販売単価」の単価が「契約単価」に設定されます。「数量別単価マスタ」が登録されている場合は、その数量ごとの単価も「契約数量別単価」に設定されます。
 - 元の画面に戻ります。契約単価が設定されていることを確認します。
◆「見積登録(LWC)」画面の場合
明細行の背景色が白くなっていることが確認できます。
明細行の背景色が赤くなっている場合は、「契約単価」が未設定です。設定し直してください。
◆「見積条件登録画面」の場合
明細行を右にスクロールすると、[従量課金設定]ボタンが青文字になっていることが確認できます。
[従量課金設定]ボタンが赤文字の場合は、「契約単価」が未設定です。設定し直してください。 - [保存]ボタンをクリックします。
◆「見積登録(LWC)」画面の場合
◆「見積条件登録画面」の場合 - 新規契約の手順に従い、「商談」または「販売」から、対象見積データの受注確定をします。
参照:「商談」または「見積条件」での受注確定については、次の記事を参照してください。
受注確定(新規契約)「商談の詳細画面で受注確定をする(新規契約)」
受注確定(新規契約)「販売の詳細画面で受注確定をする(新規契約)」 - 受注確定によって作成された「契約管理」の詳細画面を開きます。
「有効な契約ライセンス」で、従量課金サービスの[従量制追加オプション費]リンクをクリックします。
参照:「契約管理」の詳細画面については、契約管理データの確認「契約管理の詳細情報」を参照してください。 - 「契約ライセンス」の詳細画面が表示されます。
表示を[関連]タブに切り替え、「従量課金」の[新規]ボタンをクリックします。
参照:「契約ライセンス」の詳細画面については、契約管理データの確認「契約ライセンスの詳細情報」を参照してください。 - 「従量課金登録画面」が表示されます。
「利用数」を入力し、必要に応じて他のデフォルト値を変更し、[保存]ボタンをクリックします。
ここでは例として、次のように設定し、[保存]ボタンをクリックします。
従量課金データの登録は完了です。
注意(3) - 「ソアスク設定」画面 > セクション「設定マスタ」> サブセクション「7. 従量課金設定」にある次の項目にチェックが付いていない場合は、同じ計上月に対して複数の従量課金データを登録することができません。
「月内の複数従量課金レコードを許容する」 ※デフォルトでチェックが付いています。
ただし、「計上日」は、「設定マスタ」(自社会計情報)の「組織売上計上日にち」を基にデフォルトでセットされます。
参照:「設定マスタ」(設定情報)については、「ソアスク セットアップガイド」を参照してください。
参照:同じ計上月に対して複数の従量課金データを登録する場合は、次の記事を参照してください。
その他の機能:従量課金機能「従量課金を月中で締める(高度な操作)」
 - 「計算済み金額」に金額が反映されない場合は、「計上日」が「契約単価」の適用期間内の日付になっているか確認してください。
 - 「契約ライセンス」に紐づく「従量課金」レコードがすでに存在する場合は、そのレコードよりも過去の年月に対し、「従量課金」レコードを登録することはできません。
例)計上年月が2021年6月の「従量課金」レコードが存在する場合
計上年月が2021年4月~5月の「従量課金」レコードを登録することはできません。 
Point(2) 「従量課金」を登録すると、「従量課金」レコード以外に「納品明細」レコードが自動で作成されます。
「納品明細」レコードは既存の「納品」レコードの有無で、紐づくレコードが異なります。- 「納品」レコードがある場合
「計上日」を基準に、既存の「納品」レコードの「納品明細」レコードとして紐づきます。
 - 「納品」レコードがない場合
新規に「納品」レコードが作成され、その「納品明細」レコードとして紐づきます。 
Point(3) 「ソアスク設定」画面 > セクション「設定マスタ」> サブセクション「7. 従量課金設定」にある次の項目にチェックを付けると、項目の「利用数」を「数量(入力値)」に変更することができます(変更した場合も入力必須)。
「従量課金の利用数を差分値(数量)で登録する」「利用数」と「数量(入力値)」の違いは、次のとおりです。
- 利用数
前回の利用数に関わらず、今回の利用数を入力します。
前回と今回の利用数が異なる場合は「従量課金」レコードが作成されますが、利用数が同じ場合は「従量課金」レコードが作成されません。
 - 数量(入力値)
前回の利用数からの差分数を入力します。
例えば、利用数が前回 =「100」で、かつ今回 =「150」の場合は、
150 - 100 =「50」を入力します。
差分数 =「0」の場合は、「従量課金登録画面」での登録が不要となります。 
Point(4) 注意(3)の「月内の複数従量課金レコードを許容する」にチェックが付いている場合は、従量課金用の品目・サービスにも他の品目・サービスと同様に「会計設定」の「仕切率(%)」が金額の算出に適用されます。
従量課金の場合は、「従量課金」レコードの「基本情報」にある項目「計算済み金額」の算出に適用されます。「パートナーグループ」単位での仕切率についても同様の扱いとなります。
参照:「会計設定」「パートナーグループ」については、「ソアスク セットアップガイド」を参照してください。
 - 「ソアスク設定」画面 > セクション「設定マスタ」> サブセクション「7. 従量課金設定」にある次の項目にチェックが付いていない場合は、同じ計上月に対して複数の従量課金データを登録することができません。
 
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