契約更新時に使用することができる価格改定機能について説明します。
価格改定機能の概要は、次のとおりです。
- 次契約の利用期間で適用される単価を事前に設定しておく
契約更新前に、次契約の利用期間で適用される単価を「契約ライセンス」の「改定後単価」に設定しておくことで、契約更新時に「改定後単価」が「見積明細」の「値引前単価」(「見積条件登録画面」の場合は「単価」)に引き継がれる仕組みです。
参照:「値引前単価」については、その他の機能:値引機能「値引機能の概要と仕切率との関係」以降を参照してください。
- 「改定後単価」の自動設定
手動で「改定後単価」を編集することもできますが、基本は「単価マスタ」と連動した自動設定となります。
- 受注確定時に改定後単価が設定される
必要な条件を満たす明細から受注確定時に作成される「契約ライセンス」に対し、「改定後単価」が設定されます。
設定されるのは、次契約で適用される「単価マスタ」(単価区分=「販売単価」)の単価です。
単価区分=「購買単価」の単価を次契約明細の「仕入単価」に設定する機能はありません。
- 品目・サービスと紐づく「契約ライセンス」の「改定後単価」を最新化する
「品目・サービスマスタ」詳細画面のアクションで、その品目・サービスと紐づき、かつ必要な条件を満たす「契約ライセンス」に対し、「改定後単価」を一括で最新化します。
- バッチ処理で定期的に「改定後単価」が最新化されるようにする
必要な条件を満たす「契約ライセンス」に対し、バッチ処理で定期的に「改定後単価」が最新化されるようにするため、Apexクラスのスケジュールを設定しジョブを登録します。
- 価格改定機能の対象となる基本条件
「見積明細」の「契約自動更新」「価格改定時単価マスタ連動対象」にチェックが付いている必要があります。
「品目・サービスマスタ」の値を引き継ぐため、あらかじめ「品目・サービスマスタ」登録時にチェックを付けておき、必要に応じて「見積明細」でチェックを外すといった運用も可能です。
この設定は「見積明細」から「契約ライセンス」に引き継がれ、「契約ライセンス」の基本条件となります。
- 非対応の機能
従量課金機能には対応していません。「売上サイクル」=「従量課金」の場合は対象外です。
NEXT > その他の機能: 価格改定機能「受注確定時に改定後単価が設定される」