1つの品目・サービス(従量課金サービス)に、複数の「契約単価」を設定します。
従量課金サービスのキャンペーン等で値引き期間を設定する際に、複数の「契約単価」を利用することができます。
- 「従量課金データを登録する」の手順に従い、「契約単価登録画面」を表示する手順まで進めます。
・「見積登録(LWC)」画面を使用する場合
その他の機能:従量課金機能「従量課金データを登録する」の手順3まで進めます。
・「見積条件登録画面」を使用する場合
その他の機能:従量課金機能「従量課金データを登録する」の手順4まで進めます。
- 1件目の「契約単価」は、品目・サービスに登録されている「単価マスタ」から引用された値を設定します。
ここでは例として、品目・サービスに「単価マスタ」が1件、登録されているとの想定です。
2件目の「契約単価」は、「単価マスタ」の値を引用できないため、自前で設定します。
品目・サービスに登録されている「単価マスタ」の値が、いくつかの項目にデフォルトでセットされます。
この値は変更しないで[+]ボタンをクリックします。
項目名 入力
必須説明 選択中単価 - 選択中の契約単価が、「{優先順位}-{単価名}」の形式で表示されます。 優先順位 ○ 1~99の数値を入力します。
数値が大きいほど、優先順位が高くなります。
- 「単価マスタ」が登録されている場合
その値がデフォルトでセットされます。
- 「単価マスタ」が登録されていない場合
デフォルト値はありません。
品目・サービス - 「品目・サービス名」が表示されます。 単価名 - 契約単価名を入力します。
- 「単価マスタ」が登録されている場合
その値がデフォルトでセットされます。
- 「単価マスタ」が登録されていない場合
デフォルト値はありません。
取引先 - 「見積条件」に紐づく「取引先」が表示されます。 単価 - 契約単価を入力します。
- 「単価マスタ」が登録されている場合
その値がデフォルトでセットされます。
- 「単価マスタ」が登録されていない場合
デフォルト値はありません。
固定利用枠の有無 - 定額従量制に設定する場合にチェックを付けます。
「品目・サービスマスタ」の値がデフォルトでセットされます。
参照:詳細は、次の記事を参照してください。
その他の機能:従量課金機能「定額+従量(定額従量制)について」固定利用枠の利用サイクル - 定額従量制に設定する場合は、次のいずれかを選択します。
「月次」「年次」「品目・サービスマスタ」の値がデフォルトでセットされます。
参照:詳細は、次の記事を参照してください。
その他の機能:従量課金機能「定額+従量(定額従量制)について」見積明細利用開始日 - 「見積明細」の「利用開始日」が表示されます。 見積明細利用終了日 - 「見積明細」の「利用終了日」が表示されます。 開始日 ○ 契約単価の適用開始日を入力します。
- 「単価マスタ」が登録されている場合
その値がデフォルトでセットされます。
- 「単価マスタ」が登録されていない場合
「見積明細利用開始日」と同じ日付がデフォルトでセットされます。
終了日 ○ 契約単価の適用終了日を入力します。
- 「単価マスタ」が登録されている場合
その値がデフォルトでセットされます。
- 「単価マスタ」が登録されていない場合
「見積明細利用終了日」と同じ日付がデフォルトでセットされます。
従量課金種別 - 次のいずれかを選択します。
「従量」「変動」- 「単価マスタ」が登録されている場合
「品目・サービスマスタ」の値がデフォルトでセットされます。
- 「単価マスタ」が登録されていない場合
デフォルト値はありません。
Point(1) 品目・サービスに登録された「単価マスタ」の値が、「契約単価登録画面」のデフォルト値として引用されるためには、次の条件をすべて満たしている必要があります。
- 「単価マスタ」の適用期間(開始日~終了日)と「見積明細」の利用期間(利用開始日~利用終了日)に、1日でも重複している期間がある。
- 「単価マスタ」の「単価区分」が「販売単価」または「標準単価」のいずれか。
- 「単価マスタ」の「取引先」が「見積条件」の「取引先」と同じ、または「単価マスタ」の「取引先」が未設定。
- 「単価マスタ」が登録されている場合
- 新規に「契約単価」を設定するための画面が追加されます。
この画面には、「単価マスタ」の値が引用されないため、必須項目と「単価名」「単価」等を設定します。
定額従量制の場合は、「固定利用枠の有無」「固定利用枠の利用サイクル」の設定が必要です。
参照:詳細は、その他の機能:従量課金機能「定額+従量(定額従量制)について」を参照してください。
- ここでは例として、次のように設定し、[反映]ボタンをクリックします。
- 「見積登録(LWC)」画面、または「見積条件登録画面」に戻ります。
「契約単価」の設定が反映されているか確認します。
・「見積登録(LWC)」画面の場合
明細行右端で[▼]>[契約単価設定]をクリックします。
・「見積条件登録画面」の場合
[契約単価設定]ボタンをクリックします。
参照:詳細は、その他の機能:従量課金機能「従量課金データを登録する」を参照してください。
- 「契約単価登録画面」が表示されます。「選択中単価」をクリックします。
設定した2件の「契約単価」が反映されていることが確認できます。複数の「契約単価」の設定は完了です。
Point(2) 受注確定後は、「契約ライセンス」詳細画面の[関連]タブで、「契約単価」を確認することができます。
参照:「契約ライセンス」の詳細画面については、契約管理データの確認「契約ライセンスの詳細情報」を参照してください。
Point(3) 品目・サービスに設定した「契約単価」が、どのように適用されるのかについて説明します。
また、契約更新時に引き継がれる「契約単価」についても説明します。ここで設定した「契約単価」2件の内容は、次のとおりです。
①新規入会キャンペーン(3か月間半額)
「優先順位」=90、「単価」=¥50、「開始日」~「終了日」=2021/04/01~2021/06/30②標準単価
「優先順位」=50、「単価」=¥100、「開始日」~「終了日」=2021/01/01~2023/12/31- 「見積明細」の利用期間(利用開始日~利用終了日)は、2021/04/01~2022/03/31です。
4月~6月は、優先順位が高い①の ¥50が「契約単価」として適用されます。
残りの利用期間(7月~翌年の3月)は、②の ¥100が「契約単価」として適用されます。
- 契約更新で、次回契約の利用期間を2022/04/01~2023/03/31に設定したとします。
①の「契約単価」は適用期間を過ぎているため、契約更新時に引き継がれません。
②の「契約単価」は適用期間が2023/12/31まであるため、契約更新時に引き継がれます。
Point(4) 「契約単価」設定時のルールについて説明します。
- 同じ優先度で期間が重複する「契約単価」を複数設定することはできません。
- 「見積明細」の利用期間を満たす「契約単価」を、少なくとも1件以上設定する必要があります。
- 1件の「見積」に紐づく「見積明細」または1件の「契約ライセンスに」紐づく「契約単価」の合計レコード数は、4000件以下にしなければならないという制限があります。
注意(1) - 契約更新時に「契約ライセンス」レコードから「見積明細」レコードが作成されますが、サマリーキーの値が同じ品目・サービスの「契約ライセンス」レコードが複数ある場合は、「見積明細」レコードが1つにマージされます。
マージされた「見積明細」レコードの「数量」は、マージ元レコードの合算値となります。
- 従量課金では、「見積明細」レコードがマージされる際、マージ元レコードのすべての「契約単価」を引き継ぐ動作にはなっていません。
そのため、「契約管理」レコード1件に対し、同じ品目・サービスの「契約ライセンス」レコードを複数登録する場合は、「見積明細」レコードがマージされないよう、それぞれのサマリーキーに異なる値を設定してください。
サマリーキーは、次のカスタムメタデータで設定することができます。
【契約更新】サマリー設定
参照:詳細は、「ソアスク セットアップガイド」を参照してください。 - 「見積明細」の利用期間(利用開始日~利用終了日)は、2021/04/01~2022/03/31です。
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