分析レコードのパターンを前提に、各分析レコードが作成される過程について説明します。
参照:分析レコードのパターンについては、補足:サブスクリプション分析機能について「分析レコードのパターン」を参照してください。
■ 各分析レコードが作成される状態
- 実績レコード
受注確定によって作成された「納品明細」レコードが存在する場合は、当該レコードを基に作成されます。
- 獲得見込みレコード
見積データを作成していない「商談」レコード(「商談」レコードを利用していない場合は「販売」レコード)が存在する場合は、当該レコードを基に作成されます。
また、見積データを作成後、受注確定前のタイミングでは、「見積明細」レコードを基に作成されます。
- 更新見込みレコード
受注確定後、「契約自動更新」がON(チェックあり)の「契約ライセンス」レコードが存在する場合は、当該レコードを基に作成されます。
参照:参照元のオブジェクトと項目については、次の記事を参照してください。
補足:サブスクリプション分析機能について「参照元のオブジェクトと項目」
各分析レコードが作成される過程について、「商談」の登録、見積データの作成、および受注確定を行う例で説明します。
それぞれの操作を行ったあとに分析レコードの作成を行い、結果をレポートで確認します。
- 既存の分析レコードがすべて削除された状態にしてから開始します。
分析レコードがない状態で「分析」のレポートを開くと、次のように表示されます。
本ガイド用に作成したレポートです。サンプルのレポートには含まれていません。
参照:レポートおよびダッシュボードの利用については、次のSalesforce社ドキュメントを参照してください。
Lightning Experience のレポートおよびダッシュボード
- 新規契約で「商談」または「販売」を登録します。
ここでは例として、契約期間=2021/07/01~2021/09/30、初期費用=¥260,000、想定月額=¥65,000で「商談」を登録します。
参照:「商談」の登録については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
- 分析レコード作成用のバッチ処理を起動します。
参照:詳細は、次の記事を参照してください。
補足:サブスクリプション分析機能について「Apexコードを実行して分析レコードを即時に作成する」
- 「分析」のレポートを開きます。「商談」から、獲得見込みレコードが作成されています。
「初期費用」は7月計上、「想定月額」は7~9月計上の見込みとして、「契約金額」に反映されています。
まだ見積データを作成していないため、「品目分類マスタ」~「数量差分」は未設定です。
- 「分析明細」のレポートを開きます。こちらも獲得見込みレコードが作成されています。
- 「商談」から、見積データ(見積条件、見積、見積明細)を作成します。
「明細明細」で、単価が ¥250,000(初期費用)と ¥60,000(月額)の品目・サービスを選択します。
また、月額の「契約自動更新」にチェックを付け、見積データを作成します。
上記は「見積条件登録画面」を使用した例ですが、「見積登録(LWC)」画面を使用する場合も同様です。
参照:見積データの作成については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
- 分析レコード作成用のバッチ処理を起動します。
- 今度は「分析明細」のレポートを先に表示します。「見積明細」レコードから獲得見込みレコードが作成されています。「見積明細」レコードの「品目・サービス名」や「単価」などが反映されています。
- 「分析」のレポートを開きます。こちらも獲得見込みレコードが作成されています。
紐づく「分析明細」レコードが1つずつのため、「契約金額」は「分析明細」レコードと同じ値です。
- 「商談」または「見積条件」の詳細画面で受注確定をします。
「商談」と「見積条件」の場合では、受注確定をする手順が異なります。
参照:受注確定については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。 - 受注確定によって作成された「納品明細」は、次のとおりです。
◆ 7月計上分
◆ 8月計上分
◆ 9月計上分
- 「分析明細」のレポートを開きます。「納品明細」レコードから実績レコードが作成されています。
また、10~12月分の更新見込みレコードも作成されています。
更新見込みレコードは、「見積明細」レコードの「契約自動更新」にチェックを付けると作成されます。
- 「分析」のレポートを開きます。こちらも実績レコードと更新見込みレコードが作成されています。
Point(1) 上記の例では、「見積条件」の「次回契約 月数」を設定していません。
そのため、最初の契約期間と同じ3ヶ月分の更新見込みレコードが作成されました。
「次回契約 月数」に「6」を設定すると、次のように6ヶ月分の更新見込みレコードが作成されます。
参照:「見積条件」の「次回契約 月数」については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
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