オブジェクト間でカスタム項目の値を引き継ぐ関係は、次のとおりです。
■ 新規契約・契約変更・契約更新の受注確定時
- 「見積条件」 → 「契約管理」
- 「見積」→ 「受注」、「納品」、「発注」
- 「見積明細」 → 「受注明細」、「納品明細」、「契約ライセンス」、「発注明細」
■ 契約更新の見積データ作成時(受注確定前)
- 「契約管理」 → 「見積条件」
引き継ぎを行う2つのカスタム項目に必要な条件は、次のとおりです。
- 「API参照名」が同一であること
- 「データ型」が同一であること
- 文字数の設定が可能なデータ型の場合
「引き継ぎ元の文字数」 ≦ 「引き継ぎ先の文字数」 であること
- 小数点以下桁数の設定が可能なデータ型の場合
「引き継ぎ元の小数点以下桁数」 ≦ 「引き継ぎ先の小数点以下桁数」 であること
ここでは例として、「見積」のカスタム項目「承認履歴」を、受注確定で「受注」に引き継ぐための手順について説明します。
- 画面右上の[]>[設定]をクリックします。
- 設定の「ホーム」画面が表示されます。[オブジェクトマネージャ]タブをクリックします。
- 「オブジェクトマネージャ」画面が表示されます。[見積]リンクをクリックします。
- 「見積」の「詳細」画面が表示されます。サイドバーの[項目とリレーション]をクリックします。
- 「項目とリレーション」画面が表示されます。[承認履歴]リンクをクリックします。
- カスタム項目「承認履歴」の定義の詳細が表示されます。
「項目名」と「データ型」をWindowsのメモ帳等にコピーし、[オブジェクトマネージャ]タブをクリックします。
この例では、「項目名」が「ApprovalHistory」、「データ型」が「テキストエリア」です。
- 「オブジェクトマネージャ」画面が表示されます。[受注]リンクをクリックします。
- 「受注」の「詳細」画面が表示されます。[項目とリレーション]をクリックします。
- 「項目とリレーション」画面が表示されます。[新規]をクリックします。
Point(1) ここでは、「見積」からの引き継ぎ用カスタム項目を新規に作成します。 - 「カスタム項目の新規作成(ステップ1. データ型の選択)」画面が表示されます。
「データ型」に、手順6でメモを取った「テキストエリア」を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ2. 詳細を入力)」画面が表示されます。
必須項目を次のように入力します。必要に応じて他の項目も入力し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 「項目の表示ラベル」に、「見積」のカスタム項目と同一の「承認履歴」と入力します。
- 「項目名」に、手順6でメモを取った「ApprovalHistory」を入力します。
Point(2) - 例として「項目の表示ラベル」を同一にしていますが、オブジェクト間で異なる表示ラベルでも構いません。
- カスタム項目のAPI参照名は、「項目名」+「__c」で自動生成されます。そのため、引き継ぎを行う項目の「項目名」を同一にすればAPI参照名も同一となり、引き継ぎの条件を満たします。
注意(1) ソアスク標準項目のAPI参照名から「appsfs_」を除いた文字列のいずれかと、カスタム項目のAPI参照名が一致する場合は、値を引き継ぐタイミングでエラーとなるため、異なる文字列にする必要があります。
例えば、「項目名」に「_fs_OrderDate」を設定すると、API参照名は「_fs_OrderDate__c」になりますが、ソアスク標準項目に「appsfs__fs_OrderDate__c」が存在するため、別の名前に変更する必要があります。 - 「項目の表示ラベル」に、「見積」のカスタム項目と同一の「承認履歴」と入力します。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ3. 項目レベルセキュリティの設定)」画面が表示されます。
必要に応じて項目レベルセキュリティを設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ4. ページレイアウトへの追加)」画面が表示されます。
必要に応じて表示対象のページレイアウトを設定し、[保存]ボタンをクリックします。
受注確定時にカスタム項目の値を「見積」から「受注」へ引き継ぐための設定は完了です。
同じカスタム項目を「納品」にも作成すれば、「受注」と「納品」の両方に値を引き継ぐことができます。
Point(3) - 画面遷移や設定内容など、カスタム項目を作成する過程は選択した「データ型」によって異なります。
- 対象オブジェクトの登録画面がVisualforceページを使用している場合は、カスタム項目を作成しただけでは画面に表示されません。画面に表示して入力等を行う場合は、項目セットを使用する必要があります。
参照:項目セットについては、補足:項目セットについて「項目セットの概要」以降を参照してください。
- カスタム項目の新規作成時、小数点以下桁数の設定が可能なデータ型(「数値」「通貨」など)を選択すると、「小数点の位置」(桁数)の入力が必須となります。
- 小数点以下桁数が設定されているカスタム項目は、「項目とリレーション」で該当するリンクをクリックすると、「カスタム項目の定義の詳細」の「数値オプション」で「小数点の位置」(桁数)が確認できます。
参照:カスタム項目の詳細については、次のSalesforceヘルプを参照してください。
カスタム項目
- 画面遷移や設定内容など、カスタム項目を作成する過程は選択した「データ型」によって異なります。
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