契約自動更新のジョブにおけるバッチ処理(以下「バッチ」)の最大同時起動数、およびバッチごとの処理レコード数を設定します。契約予約更新についても、同様に設定します。
契約自動更新および契約予約更新における、バッチのパフォーマンス改善(処理時間の短縮)を目的とした設定です。
参照:契約自動更新および契約予約更新については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
Point(1) |
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- 「カスタム設定」画面で表示ラベル名「Batch Performance Setting」の[Manage]リンクをクリックします。
参照:画面を表示する手順については、カスタム設定(Salesforce標準画面)「共通手順」を参照してください。
- 「契約自動更新・予約更新の並列処理数」画面が表示されます。
2つの[新規]ボタンのうち、上にある[新規]ボタンをクリックします。
- 「契約自動更新・予約更新の並列処理数の編集」画面が表示されます。
各項目にはデフォルト値が設定されているので、必要に応じて編集し、[保存]ボタンをクリックします。
参照:項目の説明は、次の記事を参照してください。
ソアスク設定画面「カスタム設定のセクション」>「14. 契約自動更新・予約更新の並列処理数」
Point(2) - バッチごとの処理レコード数は、処理対象の「契約管理」レコード数を基に設定します。
例えば、処理対象の「契約管理」レコード数が平均150件、かつバッチの最大同時起動数を「3」とした場合は、バッチごとの処理レコード数を「50」とすると、各バッチにバランスよく処理が割り振られます。
- 同時・並列に起動可能なバッチの最大数は、5件に制限されています(Salesforceの仕様)。
受注確定や請求締めなど、すでに別のバッチが起動中の場合は、それらも含めて最大5件となります。
- バッチごとの処理レコード数は、処理対象の「契約管理」レコード数を基に設定します。
- ここでは例として、次のように設定し、[保存]ボタンをクリックします。
- 「契約自動更新・予約更新の並列処理数の詳細」画面が表示されます。
内容を確認し、[最後に開いたビューへ]リンクをクリックします。
- 「契約自動更新・予約更新の並列処理数」画面が表示されます。
「▼ デフォルトの組織レベルの値」を確認します。「Batch Performance Setting」の設定は完了です。
注意(1) - 次のオブジェクトに、データ型が「参照関係」かつ必須のカスタム項目が存在しないか、確認してください。
「商談」「販売」「見積条件」「見積」「見積明細」「契約管理」「契約単価」「契約数量別単価」
「納品」「納品明細」「受注」「受注明細」「発注」「発注明細」「仕入」「仕入明細」「契約ライセンス」
存在した場合は、バッチの起動時に高確率でエラーとなるため、当設定を行わないでください。
参照元が新規作成・更新される際に参照先がロックされるSalesforceの仕様によるものです。
- データ型が「参照関係」かつ必須でないカスタム項目を前出のオブジェクトに作成する場合は、次のように「参照レコードが削除された場合の対処方法」の「この項目の値をクリアします。」を選択してください。
「必須項目」の「値の入力を必須にする」にチェックを付けた場合は、上記オプションが選択できません。
参照:カスタム項目の作成手順については、次のSalesforceヘルプを参照してください。
カスタム項目の作成
注意(2) - ソアスク標準オブジェクトにカスタム項目を作成する場合は、同じオブジェクト内で既存のソアスク標準項目と新規に作成するカスタム項目の「項目名」が重複しないようにしてください。
「項目名」が重複した状態でソアスクの登録画面(Visualforceページ)を開くと、エラーとなる可能性があります。
- 当設定で処理が複数のバッチに割り振られるのは、契約自動更新および契約予約更新のApexクラスがスケジューラで実行された場合のみです。
Apexクラスを「開発者コンソール」画面から匿名実行で呼び出した場合は対象外です。
- 契約自動更新および契約予約更新の分割境界値は、処理が複数のバッチに割り振られる際の目安となっているため、分割境界値を超えたレコードの処理については、次のバッチに割り振られます。
ただし、「取引先名」が同じ「契約管理」レコードに対しては、分割境界値を超えた場合でも、同じバッチ内で処理される仕組みとなっています。
- 「取引先名」が同じ「契約管理」レコードに対して複数のバッチで同時・並列に処理することができない理由は、(「契約管理」レコードが紐づく)「商談」レコードの参照先として「取引先名」があるためです。
「契約管理」レコードの更新中は、「商談」レコードに紐づく「取引先名」がロックされます。
参照:「商談」「契約管理」の詳細は、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
「取引先」(マスタ)と紐づく項目のうち、ロックされる対象は「取引先名」のみです。
「請求先」「エンドユーザ」は対象外です(ロックされません)。 - 次のオブジェクトに、データ型が「参照関係」かつ必須のカスタム項目が存在しないか、確認してください。
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