| 注意(1) | 
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従量課金における赤伝票の処理について説明します。
| Point(1) | 
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■ パターン① 「従量課金種別」=「従量」
次の設定を前提としています。
- 「設定マスタ」(設定情報)>「月内の複数従量課金レコードを許容する」
デフォルト値(チェックあり)
 - 「設定マスタ」(自社会計情報)>「契約締日にちで売上を分割する」
チェックを付ける
 - 「見積条件」>「契約締日にち」「請求締日にち」
いずれも「25」を設定する
 - 「設定マスタ」(設定情報)>「数量別単価締日にち」
「品目・サービスマスタ」>「数量別単価締日にち」
いずれも「25」を設定する
 - 
「数量別単価」の設定
最小数量 最大数量 単価 1 150 100 151 200 90 201 250 80 251 9,999,999,999,999,999 
(自動で入る最大数量)70 ※固定利用枠は使用しません。
 - 「設定マスタ」(設定情報)>「従量課金の利用数を差分値(数量)で登録する」
チェックを付ける
 
既存の「従量課金」および納品データは、次のとおりです。
- 従量課金(2件)
 - 納品(2件)
 - 納品明細 ① ※2024/07/31 計上分(納品日)の「納品」に紐づくレコードです。
 - 納品明細 ② ※2024/08/31 計上分(納品日)の「納品」に紐づくレコードです。
 
次の手順で「従量課金」を作成します。
- 既存のレコードが紐づく「契約管理」>「契約ライセンス」から、「利用実績」(青色行)を追加で登録します。
 - 利用実績締めを行い、「従量課金」を作成します。
 - 
「従量課金」(青色行)が作成されます。
「計上日」が 2024/07/31 のレコードは、数量別単価期間開始~終了までの「数量」が「100」から「200」に増加したため、適用される「単価」が「100」から「90」に変更されています。最小数量 最大数量 単価 1 150 100 151 200 90 201 250 80 251 9,999,999,999,999,999 
(自動で入る最大数量)70  - 「従量課金」が作成されると同時に、納品データ(納品+納品明細)が作成されます。
2024/07/31 計上分(納品日)の納品データは「従量課金」と同様に「数量」が増加したため、適用される「単価」が変更されます。既存の納品データが削除され、新規の納品データに差し替えられます(赤伝票の処理)。
2024/08/31 計上分も数量が「50」から「150」へ増加していますが、「数量別単価」の設定で「単価」=「100」とする最大数量を超えていないため、赤伝票の処理は行われず、新規の「納品明細」が追加されます。
 
■ パターン②「従量課金種別」=「階段」
次の設定を前提としています。
- 「設定マスタ」(設定情報)>「月内の複数従量課金レコードを許容する」
デフォルト値(チェックあり)
 - 「設定マスタ」(自社会計情報)>「契約締日にちで売上を分割する」
チェックを付ける
 - 「見積条件」>「契約締日にち」「請求締日にち」
いずれも「25」を設定する
 - 「設定マスタ」(設定情報)>「数量別単価締日にち」
「品目・サービスマスタ」>「数量別単価締日にち」
いずれも「25」を設定する
 - 
「階段別金額」の設定
最小数量 最大数量 金額 1 150 1,000 151 200 1,250 201 250 1,500 251 9,999,999,999,999,999 
(自動で入る最大数量)1,750 ※「階段」の場合は、「単価」ではなく「金額」を設定します。
固定利用枠は使用しません。
 - 「設定マスタ」(設定情報)>「従量課金の利用数を差分値(数量)で登録する」
チェックを付ける
 
既存の「従量課金」および納品データは、次のとおりです。
- 従量課金(2件)
 - 納品(2件)
 - 納品明細 ① ※2024/07/31 計上分(納品日)の「納品」に紐づくレコードです。
 - 納品明細 ② ※2024/08/31 計上分(納品日)の「納品」に紐づくレコードです。
 
次の手順で「従量課金」を作成します。
- 既存のレコードが紐づく「契約管理」>「契約ライセンス」から、「利用実績」(青色行)を追加で登録します。
 - 利用実績締めを行い、「従量課金」を作成します。
 - 
「従量課金」(青色行)が作成されます。
「計上日」が 2024/07/31 のレコードは、数量別単価期間開始~終了までの「数量」が「200」から「250」に増加したため、適用される「金額」が「1,250」から「1,500」に変更されています。最小数量 最大数量 金額 1 150 1,000 151 200 1,250 201 250 1,500 251 9,999,999,999,999,999 
(自動で入る最大数量)1,750 
「従量課金」が作成されると同時に、納品データ(納品+納品明細)が作成されます。
2024/07/31 計上分(納品日)の納品データは「従量課金」と同様に「数量」が増加したため、適用される「金額」が変更されます。既存の納品データが削除され、新規の納品データに差し替えられます(赤伝票の処理)。
2024/08/31 計上分も数量が「50」から「150」へ増加していますが、「階段別金額」の設定で「金額」=「1,000」とする最大数量を超えていないため、赤伝票の処理は行われません。
また、適用される「階段別金額」(オブジェクト:契約数量別単価)が同じであれば、適用される「金額」も変更がないため、「従量課金」>「計算済み金額」が「0」になります。
このとき、「設定マスタ」(設定情報)>「0円の従量課金に納品明細を作成する」にチェックを付けていた場合は、次のように「金額」=「0」の「納品明細」が追加されます。
 
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