オブジェクト間でカスタム項目の値を引き継ぐ関係は、次のとおりです。
- 「見積条件」 → 「契約管理」
Point(1) |
「見積条件」のカスタム項目のうち、解約確定で「契約管理」に引き継がれるのは、「サブスクリプション解約画面」の「解約情報」セクションに表示されるカスタム項目のみです。 |
引き継ぎを行う2つの項目に必要な条件は、次のとおりです。
- 「API参照名」が同一であること
- 「データ型」が同一であること
- 文字数の設定が可能なデータ型の場合
「引き継ぎ元の文字数」 ≦ 「引き継ぎ先の文字数」 であること
- 小数点以下桁数の設定が可能なデータ型の場合
「引き継ぎ元の小数点以下桁数」 ≦ 「引き継ぎ先の小数点以下桁数」 であること
ここでは例として、「見積条件」「契約管理」に同じカスタム項目「解約時対応」を作成し、解約確定で「見積条件」から「契約管理」に引き継ぐための手順について説明します。
Point(2) |
カスタム項目の作成から解約確定までの流れは、次のとおりとなります。
解約確定の対象は、受注確定後の契約のみです。ここでは、受注確定後の手順を想定しています。 |
■ 「見積条件」にカスタム項目「解約時対応」を作成する
- 画面右上の[]>[設定]をクリックします。
- 設定の「ホーム」画面が表示されます。[オブジェクトマネージャ]タブをクリックします。
- 「オブジェクトマネージャ」画面が表示されます。[見積条件]リンクをクリックします。
- 「見積条件」の「詳細」画面が表示されます。[項目とリレーション]をクリックします。
- 「項目とリレーション」画面が表示されます。[新規]をクリックします。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ1. データ型の選択)」画面が表示されます。
ここでは例として、「データ型」に「テキストエリア」を選択し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ2. 詳細を入力)」画面が表示されます。
ここでは例として、必須項目を次のように設定します。
- 「項目の表示ラベル」に「解約時対応」と入力します。
- 「項目名」に「Correspondence」と入力します。
注意(1) ソアスク標準項目のAPI参照名から「appsfs_」を除いた文字列のいずれかと、カスタム項目のAPI参照名が一致する場合は、値を引き継ぐタイミングでエラーとなるため、異なる文字列にする必要があります。
例えば、「項目名」に「_fs_OrderDate」を設定すると、API参照名は「_fs_OrderDate__c」になりますが、ソアスク標準項目に「appsfs__fs_OrderDate__c」が存在するため、別の名前に変更する必要があります。 - 「項目の表示ラベル」に「解約時対応」と入力します。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ3. 項目レベルセキュリティの設定)」画面が表示されます。
必要に応じて項目レベルセキュリティを設定し、[次へ]ボタンをクリックします。
- 「カスタム項目の新規作成(ステップ4. ページレイアウトへの追加)」画面が表示されます。
必要に応じて表示対象のページレイアウトを設定し、[保存]ボタンをクリックします。
「見積条件」にカスタム項目「解約時対応」を作成する手順は完了です。
■ 「契約管理」にカスタム項目「解約時対応」を作成する
- 画面右上の[]>[設定]をクリックします。
- 設定の「ホーム」画面が表示されます。[オブジェクトマネージャ]タブをクリックします。
- 「オブジェクトマネージャ」画面が表示されます。[契約管理]リンクをクリックします。
- 「契約管理」の「詳細」画面が表示されます。[項目とリレーション]をクリックします。
- 手順5以降は「■ 「見積条件」にカスタム項目「解約時対応」を作成する」の場合と同様です。
「契約管理」にカスタム項目「解約時対応」を作成する手順は完了です。
■ 「解約時対応」を項目セットに追加する
- 「カスタム項目を追加する例」の手順に従って、「解約時対応」を項目セットに追加します。
対象となる項目セットのオブジェクト名、画面名/セクション名、および表示ラベルは、次のとおりです。
- オブジェクト名=見積条件
- 画面名/セクション名=サブスクリプション解約画面/解約情報
- 表示ラベル=QuoteConditionCancellationInputFieldSet
- オブジェクト名=見積条件
- 「サブスクリプション解約画面」の「解約情報」セクションに、次のように「解約時対応」が追加されます。
「解約時対応」を項目セットに追加する手順は完了です。
参照:ソアスク標準項目については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
■ 契約解約用の「商談」または「販売」を登録し「サブスクリプション解約画面」を開く
- 「新規商談」画面または「新規販売」画面を開きます。
- 「契約管理」から解約するレコードを選択して保存します。
参照:手順1~2の詳細については、「ソアスク ユーザガイド」を参照してください。
- 「サブスクリプション解約画面」を開きます。
・「商談」から「サブスクリプション解約画面」を開く場合:
「商談」の詳細画面を開き、「見積条件」の[契約解約]ボタンをクリックします。
契約解約用の「商談」を登録し「サブスクリプション解約画面」を開く手順は完了です。
・「販売」から「サブスクリプション解約画面」を開く場合:
「販売」の詳細画面を開き、「見積条件」の[契約解約]ボタンをクリックします。
契約解約用の「販売」を登録し「サブスクリプション解約画面」を開く手順は完了です。
■ 「サブスクリプション解約画面」で「解約時対応」に任意の値を設定し解約予定情報を保存する
- ここでは例として、「解約時対応」に「再契約をご希望されていることを確認。」と入力します。
必要に応じて他の項目も設定し、[解約予定保存]ボタンをクリックします。
「解約時対応」に任意の値を設定し解約予定情報を保存する手順は完了です。
カスタム項目の値を解約確定時に「見積条件」から「契約管理」へ引き継ぐための設定は完了です。
その後の流れと結果の確認について、引き続き説明します。
■ 解約確定前に「契約管理」の「解約時対応」がブランクになっていることを確認する
- 解約予定となっている「契約管理」の詳細画面を開きます。
・「商談」から「契約管理」の詳細画面を開く場合
「商談」の詳細画面を開き、「見積」の[{契約名}]リンクをクリックします。
・「販売」から「契約管理」の詳細画面を開く場合
「販売」の詳細画面を開き、「契約情報」の[{契約名}]リンクをクリックします。
- 「契約管理」の詳細画面が表示されます。
解約確定前の「契約管理」では、「解約時対応」がブランクになっていることが確認できます。
■ 解約確定によって「契約管理」の「解約時対応」に「見積条件」の値が引き継がれることを確認する
- 解約確定をします。
・「商談」で解約確定をする場合
「商談」の詳細画面を開き、「見積」の[解約確定]ボタンをクリックします。
・「販売」で解約確定をする場合
「販売」に紐づく「見積条件」の詳細画面を開き、次のセクションの[解約確定]ボタンをクリックします。
「関連見積・受注・納品一覧/Related Quote, SalesOrder, Delivery」
- 解約確定の完了後、再度「契約管理」の詳細画面を開きます。
参照:「契約管理」の詳細画面を開く手順については、1つ前の「■ 解約確定前に「契約管理」の「解約時対応」がブランクになっていることを確認する」の手順1を参照してください。
- 「契約管理」の詳細画面が表示されます。
「契約管理」の「解約時対応」に「見積条件」の値が引き継がれていることが確認できます。
NEXT > 補足:カスタム項目の引き継ぎについて「品目・サービスマスタから各明細オブジェクトに引き継ぐ場合」